【水野正照さん】猿払で狩猟10年目ハンティングの世界

田舎で暮らす趣味や楽しみの一つとして狩猟があげられます。狩猟には趣味としての意義以外にも、農家にとって重要な有害鳥獣対策としても必要な存在。
知来別で牧場経営をしながらハンターとして活躍する、水野正照さんに猿払での狩猟について伺いました。

01狩猟の魅力

狩猟に興味を持つきっかけはいろいろとあると思います。

ジビエ料理や解体への関心、狩猟そのものの楽しみ、駆除報酬によるハンターとしての収入もモチベーションになります。

報酬は自治体によって異なりますが、鹿1頭であれば1万円前後が多いのではないでしょうか。

10年経ってから本番

猟銃を初めて所持してから10年目なので、今年からライフルを使えるようになります。

これまでは散弾銃とライフルの中間的な性能のハーフライフルを使用していました。世間で取り沙汰されたのも記憶に新しいですが、狩猟駆除を目的として実績を重ねれば所持できます。

そして銃所持10年の条件をクリアしてようやくライフルを扱えます。射程距離、命中率ともに強力になるので、ここからがハンターの本番だともいえます。

猟友会のこと

初心者のハンターは基本的に猟友会に所属するのが無難です。駆除依頼されるノルマがあったりもしますが、それ以上に入会しておくメリットの方が大きいからです。

そして猿払の猟友会は最低限のルールはあれど基本的に自由度が高い組織だと思います。上達したかったら積極的に先輩についていくのがいいでしょう。

依頼内容は主に有害鳥獣とされる鹿やアライグマなどの駆除です。ただやみくもに頭数を減らせばいいわけでもないので、個人に割り当てられる駆除頭数を調整してくれています。

猟期について

趣味や自家消費がメインの人はだいたい10月頭から3月末までと定められています。猟友会に入会していても、目的が駆除でなければ約半年間に限定されます。

対して駆除目的がメインであると4月上旬から3月末までと実質ほぼ1年中です。

02技術的なアドバイス

駆除頭数のノルマを大幅に上回る数を記録している水野さんから、鹿を的確に狙うコツと上達の心構えを教えていただきました。

私のやり方では狙いを絞り過ぎずに、射程圏内に入ったらサッと構えてパッと撃つことです。構えて機を伺っても3秒以上は集中して照準を合わせるのが難しいので、すぐに撃てる態勢に入ります。

狩猟小説にありがちな緊迫した動物との駆け引きなんてないですよ。

せいぜい慎重に距離を詰めることがあるくらいです。

そして距離や弾道などの勘を掴むためには、やはり場数が必要なので、長々と駆け引きをするくらいならすぐに次に行った方が経験を積めます。

この経験から鉄砲で仕留めるのに最低限必要な距離感などを体感的に覚えるのが大切です。

先輩から見て学ぶ

忍び寄り方とか、撃ち方とか、教習と実践では状況が全然違います。対応できるケースが増えるほど経験値がたまって自然と上達していくのです。

初めはその勘所をつかむためにも、猟友会の人など誰かについて歩くのがベスト。

撃った時にどれだけ照準を修正する必要があるかなど、客観的なアドバイスを得られます。

また大切なことですが、猟場や入ってはいけない場所など、ローカルマナーやトラブル回避のための立ち振る舞いも聞いておくべきです。

冬が狙い目

私たち農家は夏は仕事が忙しいので、冬の暇なときにがっつり獲ったほうがいいです。

気温が低いから解体処理がしやすく、雪に血液が付着すれば後追いしやすいというメリットもある。

あらゆる点において冬のほうが有利で動きやすいのですね。

ただ山間部に入るならスノーモービルがないときつい。山で撃った鹿をどうやって運ぶのかって話ですから。スノーシューで2kmくらい歩いてやっと見つけて、そりで鹿を引いていくのがどれだけ地獄の重労働か。そんな実体験から私はスノーモービルを買いました。

03狩猟を始めたい人へ

最後に狩猟に興味を抱いてこれから始めてみたい人へ。

狩猟は自然の中で動物と相対する本能的な楽しみや、食肉としての活用など魅力が多くあります。

一方で鉄砲を所持することや、仕留めた後の運搬・解体処理など現実的な問題とも向き合わないといけません。

それから初期費用、弾やガソリンなどの活動費などお金もかかります。

せっかく免許をとっても楽しみ切れないのはもったいないです。

あくまでも趣味であり道楽です。

まずはメインの仕事をしっかり安定させる、生活で欲しい物も全部買って、最後にハンティングの世界に入ってもらうと気兼ねなく楽しめると思います。

とはいえライフルの10年縛りや、思い立ったらまず始めたいなど、はやる気持ちも理解できます。私自身も1年目はお金が全然ないのに始めて、本業以外にアルバイトもしながらでした。

無理のない範囲で狩猟生活を猿払で楽しんでみてください。

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