【安彦直樹さん】楽農塾の元会長が語る学びと遊び
安彦直樹
猿払村酪農家。猿払村酪農後継者団体である楽農塾の元会長。
猿払には4Hクラブから独自の名称をとった「楽農塾」という交流の場があります。主に酪農に関する勉強会や飲み会を企画し、若い農家やヘルパーなど関係者たちが繋がれる機会になっています。
01楽農塾とは
月に1~2回定期的に行っている勉強会や飲み会です(夏場は農家が草作業で忙しいいので、秋冬がメインになります)
勉強会とはいってもかしこまったものではありません。フランクな場で日頃から気にかけている仕事上での不安や疑問を解消するための機会といいましょうか。
また、ヘルパー職員の中でなんとなく地域の輪に入れていない感じの人や、あまり見かけないなと思った人に対して、外に触れてもらうよう心がけています。猿払のような地域社会で人と関わらずに孤立して過ごしていると、どんどんと内向きな生活になっていき、プライベートもつまらないものになってしまいがちです。
楽農塾では若い人たちが学びを得るという名目で、それぞれの繋がりを深めて社会性を向上させる役割も担っています。
具体的な内容
勉強会の内容はやはり牛のことが多いです。事前に何が知りたいかを飲み会などでヒアリングしておいて、その場で「じゃあ今度勉強会するか」という流れになることも。
例えば分娩前の乾乳期の管理がその後どれだけ影響あるか、繁殖において最適な受精のタイミングなど。こういったことを猿払酪農サービスの獣医師さんに講師依頼して勉強会を開催しています。
偉い人がきて堅苦しい雰囲気にすると、その場全体が萎縮した空気で若者からも活発な意見が生まれません。ゆるい感じで、勉強会であり交流会であるような場を目指しています。
02学んで、遊ぶ
このゆるく勉強会を行うスタイルは、私が会長になってから始めるようになりました。そして会長を退いてからも、同様の流れを受け継いでくれていると思います。
参加する農家やヘルパー職員たちはプライベートの時間を割いて来てもらってるので、負担にならないように楽しく参加していただきたいです。
勉強会以外にもヘルパーの方々と交流する機会は度々ありました。
例えばしばらくスノボをやっていませんでしたが、ここ最近はヘルパーも連れて中頓別まで滑りに行ったりしています。モービルよりも手軽で始めやすいですからね。
勉強だけでなく適度に息抜きもして、仕事と生活が張りのあるバランスになってくれるといいです。